子どもに多い症状/女性に多い症状

子供の自律神経に関わる症状

最近は原因がはっきりとしない頭痛、腹痛、吐き気、めまいで元気をなくしている子供がいます。その数は統計でも増えています。

 

「自律神経の問題」、「自律神経失調症」など「自律神経」と付く言葉が子供の周りでもよく使われます。

 

子供自身も自分の訳の分からない症状に悩んでいる時、自分の周りの大人もその症状の対応に敏感になっていると、気も落ち着かないですよね。

 

 

子供でも分かりやすいように自律神経についてお伝えします。

 

自律神経とは全身をコントロールしている神経で、体温や血圧、血流など、生きていくうえで必要な体の状態の調整をしています。

 

例えば、暑い時に汗をかく、寒い時に鳥肌が立つのは体温を調節しているために出てくる反応ですが、これは私たち人間が意識してやっていることではありません。

 

このように、自分の意識とは無関係に行っている機能、内臓の動きのコントロールなどをしているものが自律神経です。

 

自律神経には交感神経と副交感神経の二つがあります。

 

交感神経は仕事、勉強、運動など、活動した時に体が活発に働く時に優位に働く神経です。

 

副交感神経は寝ている時やゆったりとリラックスしている時に優位に動く神経です。

 

自律神経はこの二つの神経がシーソーのようにバランスを取りながら機能しているのです。

 

 

「交感神経が優位に働いている時は副交感神経は休んでいて、副交感神経が優位に働いている時は交感神経が休んでいる。」

 

とこのようにバランスを取れている状態が健康な状態です。このバランスが崩れると、様々な症状が出てきてしまいます。

 

小学生でも夜遅くまでの塾通い、親が仕事をしているために忙しく、小さい頃から睡眠時間が遅くなってしまうことが多い、留守番をしている時にゲームをしたり、スマホに触れる時間が長いと、どうしても交感神経が優位になってしまいやすいです。

 

「スマホやゲームをして楽しい」ことと「リラックスしている」ことは違います。

 

リラックス状態が少ないと、交感神経が優位になり、気持ちが興奮したり、体が緊張状態になります。そして、怖いことは「さあ、ゆっくり休もう」と思って寝ようとしても体が緊張状態なのでスムーズに副交感神経が優位な状態に切り替わることが難しくなってしまうことがあります。

 

ボールがコロコロコロって自然に転がるように交感神経と副交感神経のスイッチが切り替わるのが望ましいのです。

 

子供が夜になってもなかなか寝付けない、朝になっても「眠い」だけでなく、なかなか起きられない、倦怠感がある、このような場合はすでに自律神経のバランスをとるのが難しくなっている状態と疑ってみて下さい。

 

また、自律神経は先ほども書いたように内臓の機能も司どっています。

 

 

もし、病院に行っても原因不明の腹痛や頭痛、吐き気などの症状がある場合も自律神経の乱れが関係していると思われますので、慌てて症状を抑えることばかりに目を向けずに、「原因はなにかな?」とちょっと立ち止まって考えてみて下さい。

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