こんにちは。
横浜・根岸のゆらし療法士 本田貴久子です。
小さい時から野球やサッカー、バスケを同じチームで始めて、同じように練習を重ねてきているのに、何度も何度も捻挫をする子、ちょっと頑張るだけで膝や踵に痛みが出てしまう子もいれば、全く不調がない子もいる。
「どうしてうちの子ばかり・・・?」
必要以上の痛みは経験してほしくない。いつも元気いっぱい思う存分楽しんで欲しいのが親心。
その差は何でしょう?
理由はいくつも上げられますが、「なんだ、日常を少し改めれば痛みで困らないのでは?」ということを上げてみました。
下肢に痛みが出る原因はいくつも考えられますが、一つに足首と足底の硬さが問題であることが多いです。
足首自体が痛い時は「足首の何かがおかしい」と思うでしょう。
しかし、「膝や、踵の痛みの原因が足首や足底にあることは思いも付かなかなった」と言う方も多くおられます。
でも、ちょっと想像してみて下さい。
あなたが足首周りがとても硬い革のブーツを履いて長時間歩くことを…
一日歩き回ってブーツを脱いだら、きっとすごく疲れて、マッサージをしたりしたくなるでしょう。
これは「ブーツが硬かったから疲れた」と言う話ではないのです。
足首が自由に動かずにしなやかに体を支えることが出来なかったということが体にダメージを与えているのです。
これの写真は足首を外側から見た写真です。
足は細かい骨と細かい筋肉からできています。
細かい部品から出来ているから、走る、歩く、ジャンプをする際の地面からの衝撃をクッションのように吸収することができるのです。
足首や足裏の筋肉が何らかの理由で硬くなってしなやかな動きをしてくれないと、地面からの衝撃が膝や股関節に行き渡ってしまい、それが不調の原因にもなりうるのです。
特別悪いことしているわけでもないのに何故、足首が硬くなったのか?・・・
考えられる原因の一つに靴も上げられます。
特に子どもの場合、靴の底が減っているのに、まだサイズが大丈夫だからと言ってそのまま履かせていませんか?
子供自身も履きなれた靴を履きたがることもあるでしょうが、自分の歩き方のクセで傾いた靴底の靴で歩いていると、更に体は傾いてしまいますね。
またこの頃は子供もスニーカーばかりでなく、ブーツやおしゃれな細身のバレエシューズのような靴を手軽に履けます。
でもそれが、動き回る子供の日常を支えるのにふさわしいかどうかはまた問題です。
例えば、このブーツ。細い足の子供が履くと足首がブカブカで、ブーツを小さな体で運ぶようなことになってしまいます。
こんなことが日常生活にあれば、特別な運動をしていなくても足首は硬くなります。
たまにおしゃれをするのに履くのもお楽しみですが、普段から子供の足に負担が掛かる靴を「痛くないから」と長時間履くことはお薦めしません。
足首は足裏から伝わる震動が膝や腰に伝わるのをうまく吸収する役目があります。
足首が硬いと、走る度、ジャンプするたびに衝撃が膝、股関節、腰へと繋がりやすいのです。
しかしその足首の役割を発揮しにくい状態を作る習慣を日常生活で作ってしまっていることもあるのです。
子供の体のケアはついつい、「痛い」と言っているところにばかり目が向いてしまいます。でも原因が思いがけないところにある場合もあります。
スポーツをそれほど熱心にしない子でも痛みが出ることがあるのですが、その原因が骨盤の歪みであることも多いです。
骨盤の歪みと言えば、出産のタイミングで歪みを生じやすいもので、まだ小中学生の子供には関係ないと認識している方も多いと感じます。
ですが、実際のところ、小中学生の子供でも特別なことをしていなくても骨盤が歪んでいるケースは多くあります。
椅子に座っている時に足を無意識に組んでしまうと骨盤の状態が左右、どちらかが上がってしまうのは体感できると思います。
もし学校の授業中、無意識に足を組んでいる時間が長いと、当然、子供でも骨盤が歪んだ状態が作られてしまいます。(この辺りにつきましてはまた別に詳しくお伝えします。)
骨盤の歪んだ状態で過ごすとどうなるかと言うと…
骨盤の歪みで、足の長さが左右で違う状況が作られている…
この状態で動くと、左右の股関節、膝の足首、などどこかにいびつな負担が掛かってしまうことになります。
どこかと言うのは、これはまた使い方によって人それぞれ出かたが異なってきますが…
まず、骨盤が歪みやすいことをしてしまっている、または歪んでしまっているからこそ、当たり前のようにやってしまっていることを生活の中から一つずつ、減らしていくことが大事です。
- 足を組んで座る
- 足を椅子に上げて座る
- いつも同じ方向(横向き)を向いて寝る
- 床に座り込んで下を向いて片足立膝で作業をする
- 横すわり、アヒル座りをする
子供たちが日常で意外とやってしまっていることを上げてみました。
寝ている時、大人しいし、気持ちよさそうだからと、いつも横向いているのを何とも思わずに見過ごしていませんか?ずーっと一緒の姿勢は歪みを作っている時間です。
「ただ、子供がやりたいと言ったから始めただけ!」のスポーツ…
でも毎週毎週、応援しているうちに親も夢中になって、どんどん練習量が増えてしまっていることありませんか?
「他の子から比べると、まだまだ練習量が少ないのに、これくらいで痛いの?」
「なにかやり方が悪いんじゃない?」
って思ってしまうこと、ありませんか?
親がそう言いたくなる時は、子供自身も痛みで十分に楽しめていない時かもしれません。
子供だって「痛み」を我慢してやろうとすれば、出来るかもしれません。
でも、それでは早いうちに体を壊してしまい、長い目で見てスポーツを楽しめなくなってしまいますね。
特別なことではなく、毎日のケアもとても大事です。
お子様の体のケアについて、メルマガでも発信していますので是非、ご参考になさって下さい!